読感


半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)二〇一一年春、九人の北朝鮮武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。

さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。

彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。

慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。

国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!

話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。

読んだ。
村上龍のこういう小説は、覚悟がいるんだよね(爆)。
「考えろ!もっともっと考えろ!そのちゃちな脳みそで、全力で考えろ!」と言われてるようで。。

で、感想。
本当にすごい作家さんだよなぁ・・。


北朝鮮という国のリアルさ、
日本の政治家のリアルさ(爆)、
日本人の性質のリアルさ、
そういった内面的なものから、
北朝鮮住基ネット日米安保とか国民保護法とか、
経済、軍事に関することとか、
そういったことまで問題を突きつけてくる。
現実と小説の境界線がグラグラと揺れる。


何をどう書けば、このすごさが伝わるんだろう、と思って、
出た答え。


下巻の巻末に、参考文献。
ものすごい数です。


北朝鮮に関するもの:95

住基ネット預金封鎖・対米関係・地政学に関するもの:21

国際法に関するもの:7

少年兵に関するもの:6

軍事・安全保障・特殊部隊・兵器・武器に関するもの:26

火薬・爆破・発破に関するもの:11

建築設備に関するもの:13

虫・爬虫類・ヤドクガエル・毒に関するもの:14

医学に関するもの:8

九州経済:4

映像資料:38

北朝鮮関連音楽CD:5


その他にももちろん各方面へのインタビューも。



これが上下巻1200ページに詰まってます。
(いや、これが詰まってるわけではないけどww)


村上龍ってすごいなぁ・・・。