読感

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

★★

おいおいおい・・・
前評判が良かったから、期待し過ぎてた・・というのを差し引いても、
ペラッペラというか、浅はかというか、使い古された安っぽいドラマの原作みたい・・・
いかにも・・・なメロドラマが好きな人は好きなのかも知れないけれど・・
上巻最後の数ページで、やっと面白くなってきたかな?と思いつつ読み進めて、
・・・え?え?そのうちきっと何か感動なり衝撃なりあるんだろう・・・と思ってるうちに、終わってしまいました(爆)。
救いのない終わりがどうこう・・とか、そういう次元ではなく、
そもそも根本的に登場人物に共感も同情も感動も出来なくて、全く魅力を感じられない(爆)。
ラストだけ、「人間ってそういう部分があるよね」と共感したけど、
なんだかなぁ・・・である。


あまりの事に(爆)、アマゾンの評価を全部みてみたら、
少ないけど、私と同感想の人がいて、安心しました(爆)。
いやはや・・・


そうだなぁ・・・今時といえば今時なのかな。
物事を深く考えないというか、流されていく事自体が当たり前というか、
行き当たりばったり的というか、浮き草的というか・・
底が浅いというか・・・・うむむ。
もしこれがそういった浮き草的な人間が落ちていく様を描く小説(嫌われ松子の一生みたいな?)であったのなら、
いささか力量不足?と思いながらも納得するけれど、
作者いわく、この作品のテーマは「人間は大切な人の為になら何度でも立ち上がれる」という事らしいので、
そりゃもう全く、どこがそうなのか、申し訳ないけれど、全然ちっとも理解出来ませんでした(爆)。