読感

「ふしだらかしら」

ふしだらかしら-老嬢ジェーンのセックスとロマンをめぐる冒険

ふしだらかしら-老嬢ジェーンのセックスとロマンをめぐる冒険

内容(「BOOK」データベースより)
「67歳になる来年3月までに、好みに合った男性とたくさんセックスしたいのです。まずは会話からとおっしゃるのなら、話題はトロロープでいかが?」。すべては「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」に掲載した個人広告から始まった。アントニー・トロロープの小説が大好きな教養ある女性英語教師が綴る、可笑しくて、ちょっぴり哀しくて、そしてまったくユニークな全米ベストセラーノンフィクション。


感想。
アメリカ人って自分史が好きだよなぁ・・(爆)。


実は「心臓を貫かれて」を読んだ時にも同じ感想を抱いたんだよね(爆)。
もっともこれはもっと深刻な話で、殺人犯の弟が書く、長い長い家族史なんだけど。


話を元に戻して。
人間、やっぱいくつになっても性欲は落ちないんだよね。
というか、老人介護をしている知人から言わせると、
人間が最後まで持っているのは食欲性欲らしいけど。


話自体は、とても読みやすい。
途中でややうんざりするけど(だって延々自分史なんだもんw)
楽に楽しく読める。

気が向いたら読んで欲しい一冊です。



「影踏み」

影踏み (祥伝社文庫)

影踏み (祥伝社文庫)

女は夫に火を放とうとしている。

忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた—。

直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。

だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。

思い過ごしだったのか?

母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。

半落ち」書いた人です。
なんかハードボイルドというか、
男が書く男のロマン、というか、
出てくる女性が男の理想とする女性的過ぎるというか、
読んでいる分には面白いんだけど、
もう一度読みたいかと言われれば・・という感じ。



「手紙」

強盗殺人犯の兄を持った少年の姿を通し、犯罪加害者の家族を真正面から描いて感動の渦を巻き起こした問題作強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。

弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く……。

しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。

人の絆とは何か。

いつか罪は償えるのだろうか。

犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

どちらかというとミステリー系の作家さんなので、
今まで敬遠していたんだけど。
面白かった・・。
面白いというか、人間の心模様が良く描かれている。
弟の為に強盗に入った家で、老女を殺してしまった兄。
お金がなかった。
弟を進学させたい。
ふと、以前仕事で入ったことがある裕福な家を思い出す。
盗みに入る。
全てが「魔が差した」「タイミングが悪かった」結果、兄は老女を殺してしまう。
けっして殺人なんて犯すような人間ではなかったのに・・。
人間は追いつめられると、考えられないほど馬鹿なことをしでかす、そんな生き物で。


そして「殺人犯の弟」というレッテルを貼られて生きていく弟の人生が物語の中心になっているんだけど、
差別する側の気持ちも、弟の苦悩も、お兄さんの気持ちも、理解出来る。
誰だって、殺人を犯す可能性も、殺人犯の家族になる可能性も、
そして被害者になる可能性もあって、
読みながら色んなことを考えた。

重いテーマ?なのに、読後も良かった。
お勧めです♪


というわけで東野圭吾、もう一冊。

「むかし僕が死んだ家」

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。

7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。

それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。

そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。

超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。

感想を書くと種明かしになるので、パス(笑)。
面白かったです。
ロールプレイングゲームみたいかな。
ミステリーや推理ものは殆ど読まないので、
これが普通なのかどうかは分からないけど、
この作家さん、好きかもw
というわけで実は今もう一冊読んでます。
読感はいずれまた。。