読感


「がらくた」江國香織
[rakuten:book:12061631:detail]

海外のリゾート地のプライベートビーチから物語は始まる。

美しい少女を見つめている美しい中年の女性。

少女は美海、15歳。

女性は柊子、45歳。

やがて東京へ戻った二人を主人公に展開される意表を突く人間関係。

官能をかき立て、知性を刺激し、情感を揺り動かす、江國恋愛小説の記念碑的長編の誕生。


感想。。
「水」のような小説だな。。
雨に例えるなら霧雨?
音もなく降り、軽くて、濡れるような気がしないのに、
やっぱり濡れている。
そんな感じ。


この人の作品は元々水のようなんだけど、
今回のは特にそう感じた。
強く何かを訴えるわけでもなく、
物語に強烈に引き込まれるわけでもなく、
それなのに、最後まで読んでしまう。
ゆったりと、ちょっと切なく、忘れてしまった何かを思い出させるように。


しかし、この紹介文。
何とかならんかね?
どう考えても官能はかき立てられないと思います(爆)。
情感を揺り動かすとか、
どう考えても江國香織的ではないと思うんだけど・・
どんな話を書いても、さらり としているのが、
この作家さんの特徴だと思うんだけどなぁ。



「天空の蜂」東野圭吾

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。

無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。

日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。

そしてヘリの燃料が尽きるとき…。

驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。


限りなく一気読み。疲れた。
原子力発電。
私達の生活と既に切り離せないもの。
目に見えないもの。
色々考えた。


しかし、またしても、この紹介文、何とかならんかね?
驚愕のクライシス って何よ(爆)。