読感
- 作者: 篠田博之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
言わずと知れた、月刊「創」編集長の本。
死刑についての是非はともかく。
いろいろ考えさせられました。
罪のつぐない、とは何か。
死刑を望む犯人に死刑を科すことが、償いや罰になるのか。
ホントはそこから考えないといけない。
んだけど、さ。現実は無理でしょう、とも。
個々の内面をえぐり出して、本音を探って、
そしてその本人がもっとも「つらい」刑を処す、
もしくは本人が「悔い改める」刑を科す、
なんてことは、いろんな意味で不可能なわけで。
そして誰もが納得出来る処罰なんて存在しないわけで。
法や制度というのは、人間が作ったものだから、完璧なんてこともないわけで。
宅間守の話が印象的だったかな。
あの人は怖い。そう思った。
逆に小林薫。育つ環境が違っていれば、
違う人生があったんじゃないか・・・と思った。
宮崎勤は・・・事件当時受けた印象と何ら変わらず・・かな。
あとは元夫と、彼ら。
何というか、似てる・・と感じてしまった。
自分が今「幸せでない」のは、他人(または他の物)のせい、だという考え方、
常に自分は悪くないと信じていること、
誰もが自分を幸せにする義務があると思ってるというか・・
違いは、攻撃性かな。
元夫には自分は不幸なのは○○のせいだ、という発想はあっても、
それがその相手への攻撃に転化されることはないというか。
恨むというエネルギーに欠けているというか。
もしかしたら、犯罪を犯す人と、そうでない人の違いって、
案外そんなところにあるのかも、と思ったり。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/11/10
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (565件) を見る
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/11/10
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (439件) を見る
はいはいはい、やっと読めましたw
気にはなっていたんですがw
面白かったです。娯楽というか、楽しめるサスペンス(?)というか、
気楽に誰もがテンポ良く読めて、楽しめる、そんなストーリー。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 文庫
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
よしもとばなな らしい。
この人の本はどれも、「らしい」感が漂っていて、
そういう意味では安心して読める。
ただ、何か残ったか?と言われると、微妙。
古本屋さんで安くなっていたら、買って読んでね、という感じ。