読感


幸せな子 アウシュビッツを一人で生き抜いた少年

幸せな子 アウシュビッツを一人で生き抜いた少年

★★★★(★)

内容紹介
子供が真っ先に「選抜」され殺された強制収容所で、アウシュビッツ死の行進で、10歳の少年がたった一人で生き延びた。最後まで諦めないことを教えてくれた両親の愛情といくつかの幸運。ホロコーストの場で問われる人間の勇気や倫理感。恨みや憎しみの感情を克服して、人権法の権威となった著者が、子供の目でつづった感動の実話です。

内容(「BOOK」データベースより)
子供が「選抜」で真っ先に殺された二つのゲットー、アウシュビッツ、死の行進―たった10歳の少年がひとりぼっちで生き延びたのは、いくつもの幸運が重なったからだった。

良い本だと思う。
ホロコーストに少しでも興味があるのなら、
読んでほしい一冊。


アマゾンの感想(評価?)を読むと、
読みにくい&翻訳失敗的意見が出てましたが。
個人的には、読みやすいと思いました。
というか、読みやすさのあまり、あっという間に読了したしww
何が「読みにくい」と感じる要因なのか、正直分からない。
アメリカの娯楽小説にあるような、登場人物がやけに沢山出てきて、
「あれ、この人誰だっけ・・」と、一ページ目の「人物紹介」ページを
読み直す・・・そんな本より遙かに読みやすいww
丁寧に、なるべく忠実に、起きたこと、思ったことを書いて、
そしてそれをなるべく忠実に翻訳しようとした、
そういう本だと思う。。。
小説と違って、いわゆる超訳のようなことをしてしまうと、
肝心の書いた人間の人となりであるとか、
その経験であるとか、そういったものが伝わりにくくなる気がします。
もちろん「日本語自体が変」になっていては論外ですが、
別に普通の日本語だし。問題ないのではないでしょうかw




ちなみに読後感も良いです。
自分は幸せ(ラッキーに近い意味合いで)な子だった、
人に、運に、恵まれて、生き残ることが出来た、
そしてあの悲劇を二度と繰り返さないために、
生きている人間のまっすぐさというか、
優しさや強さがよく分かる。


・・相変わらず、どこが感想文なのか・・という内容ですねw

こうこうこういうストーリーで、こんな感じで、
そして私はそれに対してこう思いました・・
と書くの、(面倒なので)嫌いなんです(爆)。