読感

猫鳴り

猫鳴り

★★★

「九月が永遠に続けば」を書いた作家さんの3冊目。
引っかかる(←心にw)ような、引っかからないような・・・・
一匹の猫を通して、心が壊れている(というかきちんと形成されていない?)子についてと、
年老いての「死」について書かれている。
読み手と、テーマがどれだけリンクするか・・で、
ずいぶんと感想が変わってくる本なのかな?
若い世代や死や命のつながりというものを全く考えたこともないような、
もしくは実感として持ったことがないような人には、
「なにこれ」という本かも知れない。
しかし最近「死に方」について書かれた本に当たる確率が高い。
(意図してるわけではないんだけど・・・)
本書も最後は枯れ木のように朽ちていくような、
自然(医療が介在しないという意味の)な死について触れているし。
そういう時代かね。尊厳死とか、脳死とか、
死について耳にする機会も増えてるしね。