読感


「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 (文春文庫)

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少年A 矯正2500日全記録 (文春文庫)

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淳 (新潮文庫)

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「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫)

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言わずと知れた「サカキバラマサト」に関する書籍達。
こういうのはある程度出尽くした後にまとめて読むほうが、考えがまとまるので。。。


で、雑感。
面倒だからパス(爆)。
そのうち書くかも知れません。。。


赤い指

赤い指

 

出版社 / 著者からの内容紹介
直木賞受賞後第一作。構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説、つい
に登場! 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署
の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざ
まな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。
『放課後』でのデビューから数えてちょうど60冊目にあたる記念碑的作品。

内容(「BOOK」データベースより)
犯罪を越えたその先に、本当の闇がある。二日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。

なんかねぇ。。。です。
小説としては見ると、個人的にはあまり好きではないかな・・
でも、色々考えた。


少年が自宅で少女を殺してしまった。
少女を殺してしまった少年は、そのまま部屋へこもる。
帰宅する母親がそれを見つけ・・・というストーリー。
(いや、それだけじゃないけどw刑事側の人間ストーリーとの二本立てのようになってます。)


いつまで経っても物事を全て親のせいにして、
そして親が解決してくれる、解決してくれて当然、と思っている少年。
自分は殺人を犯しておきながら、それから逃避するかのように、
部屋に籠もってゲームに興じる。


我が子可愛さ(我が身可愛さでもある)に、それを隠そうとする母親、
でも母親は全てを夫(つまり子の父親)に丸投げする。
自分の子は自分が守る、我が子が殺人者だというのは一生付いてまわる。
我が子の人生が駄目になる、云々言いながら、
だからあなた(=夫)何とかしてよ!という姿勢を貫く。


起きた物事から目をそらし、
けっしてそれを見つめようとしない少年。
そして、そんな子供そっくりの母親。
それらを訂正出来ない父親。
あげく、彼らは呆けた祖母(父方の)に罪を着せようとする。


最近、保険金欲しさに母親を殺してしまうとか、
そういう親子殺しの事件が多いけれど。
そういう世相が元になってるのかな?
ラストはいまいち好みではないけれど(爆)、
変な世の中だよなぁ・・としみじみ。
そんな小説でした。