読感


内容紹介
かつて来日外国人を驚かせた日本人の「子どもに対する優しさ」。それがいまは?子育てがリスクと考えられるようになた原因を、「子ども感」「子ども‐大人関係」の変容として歴史的に跡づけ、対策を提言する。


なんか、教科書読んでるみたいで、疲れた(爆)。
もちろん興味を引かれる内容もあったんだけど。
(逆に、少し古くなってると感じる面もあったが)
それと、少子化について通り一遍に語るような内容ではなく、
多方面から色々切り込んでいるし、参考文献の膨大なことww
参考書的に読むには面白い本なのかも知れない。。



現代の少子化とは何か。
私は二極化だと思ってる。
何人か産む人と、一人も産まない人の。
少子化が叫ばれているけれど、
昔と今を比べた時、「一人っ子」の数(というか比率)が増えているわけではない、
という話を以前どこかで読んだ。
確かに私の周りをみてもそうだ。
一人産んだ人は、もう一人を望んでいる。
そして、実際2人子どもがいるケースが圧倒的だ。


産みたくない人に、種の保存だ何だ・・、
子どもは素晴らしい!是非産みましょう!などと訴えたところで、意味がない。
(長い目でみて、そういう意識の変革は必要だと思うが)
それよりも、産みたい人の為に、対策を練るべきではないのか。

経済的事情が許せば、もっと子どもを産みたい、
そういう人をターゲットにするのが、一番効果的なのではないか。


もちろん子どもはお金をかけなくたって育つ。
教育に何千万と必要だと言うけれど、
極端な話、高校以降を諦めるなら、子どもが何人いたって、
それなりに生活は出来るのである。
習い事、塾、受験などなど、しなくていいのなら。


しかし、それをよしとする親は少ないだろう。
最低限、周りと同じ程度に、我が子に教育を与えたい。
そして自分たちも、それなりに楽しみたい。
間違っても、外食も旅行も出来ない、服も買えない、
そんな暮らしをしてまで、子どもをもっと産もうとは思わない。
それが現代の多くの親の考え方ではないだろうか。


だったら。
「そこ」にかかる費用を負担してやればいい。
現金を渡すのではなく、学費を無料にする等で。
高校の義務教育化とか、大学の学費を補助するとか。
児童手当では意味がない。
産みたいけど、産まない親が考えるのは、
もっともっと先の費用ではないか。
毎月5千円、1万円ともらったところで、学費はまかなえないんだから。

と思うんだけどなぁ。
まぁいいや。おしまいw




からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして―。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。

内容(「MARC」データベースより)
何かを探すためでなく、ただ日常を生き抜くために…。古い祖母の家。草々の生い茂る庭。染め織りに心惹かれる四人の娘と、不思議な人形にからまる縁。生命を支える新しい絆を深く伝える書き下ろし長篇。

面白かったです。
別の小説「りかさん」の主人公達のその後の話。

着物の染織に興味があるので、そこらへんも面白く読めました。