花の世界。

生花の世界は上を見たらキリがない。
ネットが普及して、地域の色んな花屋さんや、
そのオーナーさん達のブログなどを目にするたび、
あぁ、どこまでも、本当にどこまでも、たどり着く先なんてなくて、
それは空まで続く、とても綺麗な螺旋階段で、
あぁ結構私、登った?ほら、地面はずいぶん下だよ・・と、安心していた筈なのに、
ふと上を見上げると、やっぱり螺旋階段は、ぐるぐると続き、
天はまだまだ先にあって。


気が遠くなるほど、遠い。
遠いのに、でもその過程は楽しくて、
あぁ花ってこんなに素晴らしいものだったんだ。と、
何度も何度も思い直し、でも時に「商業」の壁にうんざりしてみたり。
それでも、そこにもやっぱり人の想いが沢山あって、
おいおい!と思うことも沢山あるけど、それ以上に、
誰かの「大切な何か」に触れ合うことのほうが多くて、
‘ありがとう’に支えられて、やっぱりこの世界から逃れられない。


ずっと忘れていたような気がする。
花はもっと単純で、そしてすごく複雑で、果てしなく、
色んな世界があって、そのどれもが、正解で。
私は20年間、何をしてきたのか。
なんて勿体ない時間を過ごしてきたのか。
そんなことを考える。



一つ、壁を越えた気がする。